今日もサロンでのんびりしてます。

わたくしcommonruneがゲームマスターを務めるソードワールド2.0のセッションのあらすじをまとめております。

◆第2回

山賊のアジトの情報の懸賞金を手に入れたルクスとフェレスは、カデフィンで生活基盤を確保すべく、ひとまず冒険者の店を探すことに。
懸賞金を受け取った役所の人に、二人の希望するような雰囲気の冒険者の店はないかと聞くと、
「テンプ亭」というところを紹介される。
数ある冒険者の店の中でも特に荒くれ者の集まる店で、
自堕落でやさぐれで金にルーズ、そんな奴らの吹き溜まりというイメージでどこの街にもあるダーティでルードな「チェーン店」。
集まる仕事の内容も肉弾系のものが多く、
裏ルートのような、依頼解決に必要な様々な手段とも通じており、
また冒険者たちを満足させるような娯楽や様々な誘惑ともつながる店で、
全体的な雰囲気はロックな感じ。

エルフのルクス〈細い〉とグラスランナーのフェレス〈小さい〉のようなふたりにはキャラが合わないんじゃないかと役人に心配されるが・・・
とにかくその店に行くことにする。


カデフィンの街の中にはあちらこちらでさかんに植物が育てられているのを見ることができる。
街路樹や、店先、民家、公園なども奇麗に飾られている。
また吟遊詩人や画家などのアーティストが路上であれこれやっていたりして街全体の雰囲気はとても華やかなのだが、
それとは対照的に、ごろつき風の者や、ホームレスなど、治安の悪さを伺える側面も多く、
ふたりは早速裏路地で市民がカツアゲにあっている現場を目撃する。

正義感に突き動かされたルクスが突進しようとしたが、
それより早く、フェレスが「Lv1ごろつき」に「そういうのはダメだよ」と諭したところ、
「あぁんっ!?」と返され戦闘開始。

お互いなかなかの勢いで殴り合うもチクチクとしたダメージを送りあい、
ある程度やりあったところでごろつきは「覚えてろー!」と離脱。
(↑ここで取り逃がしてしまったので後に彼は空き巣となって登場します。)

被害者のどこにでもいそうなおっさんから感謝される。
するとその名もなき市民は「ちょうど冒険者の店に仕事の依頼をしに行こうとしてたとこだった」
といい、ルクスとフェレスが冒険者であることを知ると「是非ふたりに仕事をお願いしたい」という話になる。
仕事内容が果たして二人にふさわしいものか、素人の名もなき市民には分かりかねるので、
馴染みの冒険者の店へ行きそこの主人に話を通して見極めてもらおうということになり、
ルクスとフェレスはおっさんについていって、
「銀縁眼鏡とお花亭」という冒険者の店に到着。
おっさんの話によるとこの店は「メガネおばさん」と呼ばれるおばさんが主人で
このおばさんはとても顔が広く、あちこちから様々な仕事が入ってきて、
ここの店から何人もの有名冒険者が輩出されたという店らしい。
ふたりがまだ駆け出し冒険者なのを聞くと、絶対オススメ!と妙にノリノリだった。

店内に入るとおじさんはふたりをテーブルにつかせてドリンクを3人分注文し、
この店の主人とみられる銀縁眼鏡のおばさんに声をかけ話を始めた。
間もなく警官風の男がやってきておじさんに声をかけ、その男も話に混じった。
チラチラと自分たちのほうを見ながら3人は話しこんでいるので、
ルクスとフェレスは店内の様子を観察するくらいしかやることがなくなった。

「銀縁眼鏡とお花亭」は隅々まで掃除が行き届き、
花がそこここに活けられている奇麗な店で、まるで「サロンのよう(フェレス談)」
テラスや中庭があり店内は明るく開放的な印象を受ける造りで、
1階がサロン(フェレス談によりもう決定)、2階が宿になっているようだった。
従業員は見る限りその「メガネおばさん」と人間のスタッフが2、3人
メガネおばさんは司令塔のようにスタッフに指示をだし、スタッフは小間使いのようにその指示に従い仕事をこなしていた。

 

話がまとまったようで、
名もなき市民のおじさんと警官風の男がテーブルにやってきて、
改めて、
「名もなきおじさんです」
「名もなき警官です」

(※念のため・・・“名もなき”となっているのはGMが市民の名前まで考えるのがめんどかったってことです。)
と名乗り、仕事を依頼したい、という運びとなった。
依頼内容は、
警察と市民隊による夜警巡回中に遭遇したアンデッドの調査だった。

この街では、深夜に警官と市民数人が1組となって街の見回りをしていて、
ここ数日の間にもう3件もアンデッドの目撃情報が上がっている。
目撃された場所は街の外れの墓地付近で、
実際に目撃したおじさんと警官によると、“ゾンビ”だったそうだ(おじさんが平目で知名度抜きました)
一般市民には恐ろしい相手なのでその3件すべて、遭遇するやいなや一目散に逃げかえってきたという。

あたりに何も被害は出ていないのでただの野良ゾンビが徘徊しているだけなのかもしれないが、
そんなものがいては危なくて夜警なんてしてられないので、(←夜警の根本がおかしい気もしますが・・・)
ゾンビの出所の調査と、当該ゾンビの撃破を依頼したいとのこと。

ゾンビの出所調査といっても、手がかりとなるのは目撃された場所の近くにある墓地くらい・・・・
ということを話していると、メガネおばさんが墓地の話に入ってきた。
メガネおばさん曰く、
その墓地で墓守をしている青年は特に本名のない「ミスターハートブレイク」と呼ばれている街の有名人。
魔術師の家に生まれ、小さい時から近所の特に本名のない女の子と仲良しで大きくなってからも一途にその女の子を愛し続けた青年は、
魔術師ギルドに就職しエリートコースまっしぐら。
成人をきっかけに二人は結婚し、特に本名のない夫婦は幸せな暮らしをスタートさせるが、
結婚して間もなく、特に本名のない奥さんが重い病気にかかりそのまま帰らぬ人に
悲しみに暮れる青年の様子は、それはそれは痛々しく見ていられないくらいで、
そのまま彼はギルドを辞め、奥さんの眠る墓を守る墓守になり、
今も毎日墓地をただただ奇麗にして日々を送っている。
この悲恋の物語は街中に広まって、今や彼は「ミスターハートブレイク」と呼ばれすっかり有名人になり、
「ミスター」と呼ばれたり、揶揄して「傷心王子」と呼ばれたりしている。
奥さんが亡くなって4年経つが、その4年の間に彼をモデルにした歌が吟遊詩人によって作られたり、
彼から着想を得て作られた物語がヒットしたりしている、
とのこと。

話を一通り聞いて、
昼のうちに一度その怪しいと思われる墓地を下見に行くことにする。

墓地は街の東側、丘の斜面に作られたカデフィンを見下ろせる絶好のロケーションで、
到着するとちょうど墓守のミスターが芝刈りをしているところだった。
早速ミスターに聞き込みをするが、特に役に立つ情報は手に入らなかった。
墓地内にはミスターの暮らす小屋と物置小屋がある以外は、たくさんのお墓くらいしかなく、
どこも怪しいと思われる個所はなかった。

手がかりを得られなかった二人は宿に戻り、
夜にまた出かけることにする。

3時間休息を取り、深夜出発。

墓地へ向かう途中にルクスが、民家の敷地ににこそこそとはいっていく人影を発見。
不審におもったふたりは民家を訪れ家の人と話すが特に目立って怪しいことはなく、
それでも気になったふたりは付近を調べたところ、足跡が民家の裏手に向かっているのを発見。
裏手に回ってみると、ちょうど民家の窓から身を乗り出して出てこようとしている人と鉢合わせる。
するとその怪しい人物は全力逃走しだすが、二人の敏捷度に敵うわけがなく、追いつかれてしまう。
対峙してみるとその人物は、昼間のごろつきだった。

戦闘になるが、ルクスのクリティカルで一撃のもとに吹き飛び気絶。

アンデッドの件を優先させたいので
ごろつきをふん縛って民家の人に預け、先を急ぐことに。

すると今度は墓地付近で、「普通のゾンビとは少し感じが違うゾンビ」に遭遇。
戦闘となる。
近づくとゾンビの体から出る瘴気でダメージを受けるという仕様のゾンビと善戦を繰り広げ撃破。
ゾンビは灰となり、剣のかけらを1つゲットした。
ゾンビから出所の手がかりを得ようとした目的は灰になってしまったため達せられなかったが、
足跡から、やはりゾンビは墓地方向から来ていることを突き止める。


墓地へ行きまず墓周辺に怪しい個所がないことを確認し、
ミスター宅を訪ねるもミスターは不在。
ルクスの6ゾロで物置小屋へ向かう足跡を発見。
物置小屋へ行くと、小屋の床下から声が聞こえてきて、床下へつづく扉を発見。
扉を開けて下へフェレスが先行すると、
目視できる距離に小さな小部屋があり、ミスターと知らない女の人がいた。
ミスターは力なくその女の人の名を呼び続けていて、その名はミスターの奥さんの名前だった。
呼んでも振り向かないし、様子のおかしいミスターにフェレスは近寄って肩に手をかけると、ミスターはぐらりと倒れてしまう。
その際、ミスターは女の人を抱きしめるような恰好になっており、抱えられていた女の人の頭が倒れたミスターと一緒にもげて落ちてしまう。
するとそのもげた首から瘴気が吹き出し、
それをきっかけに首のない女の人の胴体が襲いかかってくる。
瘴気で瀕死になりながらもルクスがトドメ。
女の人は灰と化し、灰の中から剣のかけら3つゲット。
ミスターの様子を見ると既に絶命していた。
現場にはミスターの遺体と大量の本が残るのみとなった。
本はすべて、蘇生に関するものだった。
状況から事件の本星はミスターだったとして、ふたりはこの場を切り上げて帰ることに。

銀縁眼鏡とお花亭へ戻ると、メガネおばさんが状況を聞きにきて、
一通り話すと、二人の代わりに小間使いを警察へやってくれた。
警察からは、昨日の昼に話をした警官がやってきて、
ミスターのことと、ごろつきの件も話すと、
墓地の現場検証に付き合ってもらわないといけないので、少しゆっくりして昼から来てくれと言われる。
それまでの間ふたりは寝ることにした。

3時間ほど寝たところで、メガネおばさんに、「ふたりにお客さんだから」とおこされてしまう。
サロンに降りてみると、地元の新聞「ニイ」の記者がいて、
どこから聞いたのかふたりがアンデッド事件を解決して、その事件がミスターによるものだったことを取材させてほしいということだった。
この地に東から逃走してきたふたりはあまり名の知れ渡ることをしたくなかったが、
名前を伏せる、ということと、謝礼、に負けて取材を受けることになった。
どういった経緯で事件解決に至ったのか(解決かどうかは警察の判断を待つことになるが)や、
奥さんのゾンビの件などを話すと、新聞記者は大変満足した様子。
取材を終えると、記者はふたりに謝礼を払い、
帰り際にメガネおばさんにも何やらお金を払って帰って行った。
どうやらメガネおばさんがルクスとフェレスが事件解決したということを「ニイ」の記者に伝えて情報料を受け取ったようだ。


昼を過ぎて、墓地に向かうと警察による現場検証の真っ最中でふたりは早速状況説明を求められる。
細かくあれこれと聞かれたことに答えているうちにどんどん日が傾いて行き、
夕方になったころ、墓地の入り口付近で、
「ニイ」の夕刊の記事をみてきた学者のおじさんに声をかけられる。
その学者は蘇生やアンデッドのような不死にまつわることを研究しているそうで、
今回の事件に興味をもっており、滅多にないチャンスとみて現地に駆け付けたということだ。
そして、ルクスとフェレスの仲間ということにして現場に入れてほしいという。

(PL的には嫌だったということでしたが・・・・)
やはり謝礼をもらって中に入れてあげることにするふたりであった。